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■大柿柴保さんアメリカ日記■
9月4日(土)
今朝はホームステイ先のおじさんにさよならの挨拶をし、ふみさんと共にフリーモントに向かった。KARENおばさんはヨーロッパに旅行中で6日まで戻らない。おばさんと過ごした時間はなんと2週間あまりだった。
さてフリーモントに到着すると、続々と会場に向かう人がいる。これはかなり大きい大会、と聞いていたので、楽しみにしていた。会場に入ると、思い描いていたものとはほど遠かった。観客席がない。人もそう多くはない。でも、これがUSATTが主催するアメリカの4ツ星大会なのだ。

アメリカでは「卓球をしている」と言うと、変人に思われるくらいマイナーなスポーツだと言うのだから仕方あるまい。こんなに素晴らしいスポーツなのに・・・。

試合に入ると、まずはOPENから始まった。OPENというのは一番レベルが高い種目である。1人1人レーティングがあるため、レーティング別に行われる種目の中、これだけは制限がない。レーティングだが上は2800ぐらい。2000以上は上級者となる。ちなみに私は1899です・・・。この種目はまずはラウンドロビン。4人でリーグ戦。なんだか今日は調子がよくないな、と思いながら試合に入った。前回の大会の時に腰を痛めているので、どうも動くのが怖いようだ。まず初めはメガネをかけたSTEVEさん。そんなに強くないような気がしたがセットオールで負けてしまった。試合の後、みんなに「あの人は2300ぐらいある強い人なんだよ。惜しかったなー」
と言われました。うーん、レートが上がるチャンスだったのに残念!

次はすごいお腹を持ち、腰が曲がっているおじさん。みんなで「あの人には勝てるだろう」なんて言ってたもんなら、ブロックが上手い。左右に振り回されヘトヘト・・・。ここで残念なことが起きた。このおじさんしょっちゅう自分が特するように点数をごまかすのである。7−5なのに、8−6というように。自分がリードしていたら、少しでも早く11点になるようにしている。点数のごまかしは何度も行われひどいと思ったのと、試合の仕方もかなりひどいものがあった。イライラ、ムカムカ・・・それなら勝てばいいのに、挙句の果てにこの人にセットオールで負けてしまった。悔しい。
(ちなみにそのおじさんのレートは2000を超えていた)

もう私の腰は限界だ。でも、後1試合。頑張るぞ。次はベトナムか、中国系の男性。私と同じくらいの年かな。これは3−0で問題なく勝つことができた。
しかし、リーグ内で1人しかトーナメントに上がることはできない。よって私のOPENは終了。
実は次に女子シングルスがあるのだが、腰の不調により棄権させてもらった。7人しか申し込んでいなかったが、私の棄権により6名になった。
この後は観戦をしていた。たまに点数のことでもめている。相互審判のわりには片方が大きな声を出して数える習慣もないのでこのようなことが起きてしまう。うーん、これは問題。と思うのは日本人の私だけか?日本ではこんなことはないが、アメリカでは日常茶飯事なのかもしれない。
そんなことを考えながらも、ふみさんは相変わらずマイペースで試合をしている。負けても負けてもへこたれず、試合ができることが嬉しいそうだ。ふみさんは1日に3種目出場。2日間で6種目に出場する。アメリカではこのようなことが可能である。

この日の試合が終了すると、今日はふみさんも私も順子さんの家にお邪魔させていただくことになっている。私は3泊もさせてもらう。途中で食事(おいしい日本食でした)をしたので、順子さんのお宅に着いた時にはもう暗くなっていた。しかも、順子さんの家はアメリカ特有の山(丘)の上に家が建っているので、家からの眺めが美しいのだ!サンフランシスコ空港のグリーンの滑走路が目の前。飛行機が行き来している。感動!家の中も広くてとても綺麗。私とふみさんは新ちゃんの部屋で一緒に休んだ。
フリーモントの大会会場 
フリーモントの大会会場 
アンパンマン新ちゃんと会場玄関で
アンパンマン新ちゃんと会場玄関で


9月5日(日)
朝目が覚めると、既に順子さんと新ちゃんの声が聞こえてくる。顔を洗ってご挨拶に台所へ行くと・・・素晴らしい!日本食の朝ごはんが用意されている〜。白いご飯にお味噌汁、大根おろしにしらす。それに高菜のお漬物・・・。美味しくって、嬉しくってたまらなかった。それに、順子さんは私たちにお昼のおにぎりまで作ってくださいました。感激です。

会場に着くと、ふみさんと少し練習。今日は9時からふみさんとダブルスに参加するのです。トーナメントなので負けるとそこでおしまい。なんとかして2回は試合をしたいと思っていたのですが・・・。相手はベトナム系(?)のおじさん達。何やら変わった言語を話します。1セット目9−5でリード。かと思いきや、サービス、レシーブの順番が違うから7−5に戻る、と言われた。既に9−5になっているのに。こっちだって悪気があって間違えたわけでもないし、間違ってたら向こうも直ぐに指摘してこないと。点数が戻るなんてルールはない。挙句の果てにその人たち、間違えたから7−7だ、まで言って来た。間違えたから相手に点数をあげる、なんてルール絶対にない。9−5になってしまった以上9−5なのだ。説明しても全く聞く耳もたない。勝つための手段は選ばない。でも、最低限のルールは覚えてもらいたい。昨日といい、今日といい、不快な気分になることが多い。後は試合が終わった後の点数の報告も実はほとんど適当に書いている。まごまごしていると、2−3で負けたとしても相手に0−3と書かれてしまうかもしれない。アメリカの人はみんなレーティングを持っていることにより、セット数や点数はあまり関係ないのだ。レーティングはセット数や点数は関係しないからだ。ほぼ、勝ち、負けで決められる。

誰もが自分より上のレーティングの人とやりたい。下の人とはやりたくない。負けたらレートが下がってしまうからだ。何が何でも勝つためにスポーツマンシップを忘れたプレーになってしまうようだ。ずっとレーティングは非常にいいシステムだと思っていた。でも今回この大会に参加してみて、レーティングに取り憑かれ本来スポーツをする上で最も大切なものを忘れてしまっている人が多い、そんなアメリカの卓球状況にも触れることができた。ずっとレーティングシステムはいいものだと思っていたために、正直ショックは隠しきれない。

最後に私の大切な友人とジュニアカレッジのクラスメートや先生、それからホストファミリーのデニスやカレンと。




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